おはようございます!!
カズです!
あっという間に2月も終わろうとする今日この頃、僕のまわりではとてもワクワクして刺激になることがたくさんありました。
そのうちのひとつが、すっかりおなじみとなったCREA/Me主催のトークセッション「CREA/Me TALKS」。
今回で第4回となる【CREA/Me TALKS vol.4】。
ゲストスピーカーは、
佐々木博氏!
<プロフィール>
NHK教育テレビのIT番組講師を12年歴任。2011年、原宿神宮前THE SHAREにて、64人の共同生活を経て、現在多拠点居住(マルチハビテーション)とシェアリングエコノミーをテーマにこれからの暮らし方、働き方を学ぶ場づくりに全国で活躍中。
プロフィールだけでも気になるワードがたくさん!
以前一度お話しさせていただいた時は全然聴き足りなかったので非常に楽しみにしていました。
そして今回のテーマは
「ギグエコノミー時代を生きる」
クリエイターのその日暮らしについて考える
ということで、クリエイターは今を未来をどう生きていけばいいのか、「ギグエコノミー」を中心にお話しいただきました。
「ギグエコノミー」というのは、バンドのライブやジャズのセッションのように一回限りの仕事を請け負いながら、個人として働く生き方のことを言います。
シェアハウス「原宿神宮前THE SHARE」での経験や、たくさんのスライドから未来のクリエイター像を導き出す思考の転換がとても印象的でした。
「ものづくり」は“した瞬間”に過去形になるーーー
今や「安定」というものはなく、誰もが未経験である未来において過去の成功体験は役に立ちません。
スライドのひとつに、1910年に描かれた100年後(=2010年)を予想したイラストがありました。
そこには掃除を機械化したようなものが描かれていたのですが、100年後にあたる僕たちが生きる現代ではルンバのような自動掃除ロボットがあり、それと比べると全然スマートではなく、変な感じを受けました。
この違和感はつまり「その時代の技術やデザイン、価値観」で未来予測をしているからであり、「これはこうだ」という誰も疑わない概念からこそ生まれるものなんですね。
それは過去に限らず今ももちろんそうで、身の回りのものについて「絶対にその形である必要があるのか?」と考えると案外そうでもないものばかり。疑えば疑うほどいろいろ出てきます。
「○○○をするためには何が必要か」という逆引きの発想で根源的なデザインをすることこそが未来に近づいていくことになり、根源というのはつまり潜在的欲求…「こんなのがあったらいいな」という想いや悩みで、それを探し解決するのがクリエイターということですね。
疑うというのは働くことについても同じで、そこから生まれるのが前述の「ギグエコノミー」になります。
博さんが今注目されているのが「その日暮らし力」。これからの時代のサバイバルスキルです。
ここでお気づきの方も多いと思いますが、またです。
またしても「サバイバル」というキーワードが出ました。
今回も「クリエイターのサバイバビリティを高める」というCREA/Meの掲げるテーマに見事にリンクしていて、いかにそれがこれからの生き方に必要なキーワードかということを考えさせられます。
「その日暮らし力」そして「ギグエコノミー」について、正規雇用のないアフリカやタンザニアなどの第三世界(発展途上国)の暮らしや、Uber(自家用車をタクシーとして使うこともできる自動車配車サービス)、路上販売を例に挙げてお話しいただきました。
全く知らない個人の商売やサービスを利用するのはなかなか怖いものです。
その人がどんな人か、信用というものはキャリアや学歴ではなくSNSやネットで得られるという考えが印象的でした。
確かに自分ごととしても、過去の経歴を並べたところで今の自分がどんな人間かなんて伝わらないですし、それよりFacebookで日常やまわりを見てもらった方がわかりやすいだろうなと思います。
Uberのようなサービスは個人がその瞬間だけ働く、つまりギグエコノミーであり、行動力はもちろんのこと、怖さや疑いを乗り越えることではじめてお金になります。
この「その日暮らし力」というサバイバルスキルこそがこれからの生き方に必要になってくるんですね。
…つい長くなってしまいましたが、だいたいこんな感じでお話しいただきました。
聴き入ってしまうのでCREA/Me TALKSはいつもあっという間に感じます。
途中少し触れましたが、回を重ねるごとに「クリエイターのサバイバビリティを高める」というテーマが肉付けされていくというか、よりリアルなものとして考えられるようになってきました。
今回お話しいただいた「その日暮らし力」そして「ギグエコノミー」についても、もっとじっくり考えて身にしていければと思います。
博さん、そしてCREA/Meのみなさま、本当にありがとうございました!