ヒットの裏側「ポケットモンスター【01.歴史編】」

おはようございます!!

カズです!

 

 

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安心してください!コポキャラのブログですよ!!

 

…と書かなければ間違えてしまうのではないかと思うぐらいの偏りっぷりですが、皆それぞれの展開で記事にしていますので、ぜひご覧ください。

 

そして8月を迎えた今回もポケモンに関する記事なのですが、「Pokémon GO」については書きません。
前回の僕の記事で少し触れた「キャラクターブランドとしてのポケモン」をもっと掘り下げていきたいと思います。

しかもなんとシリーズでの更新を予定していまして、今回は「歴史編」です。
発売からヒットに至るまでをみていこうと思います。

 

最初のゲームソフトが発売されて20年。
今もなお世界中の人々に愛されるようになったきっかけとはーーー

 

 


 

 

●スタートは「時代遅れ」

 

ポケモン最初のゲームボーイソフト「ポケットモンスター 」が発売されたのが、今から20年前の1996年2月27日
当時すでに「次世代機」としてプレイステーションやセガサターンが登場しており、ゲームボーイは時代遅れとされていました。

そんな過去の機種で発売され、最初はあまり期待されていなかったポケモン。ところが徐々に話題になり、ついに大ヒット作にまでなりました。

 

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▲今も残っている当時の公式サイト

 

当時小学生だった僕も発売した時は全然存在を知らず、いつの間にかまわりのみんなが話していた、という感じでした。後発組の僕は友達のイノイくんによく教えてもらいました。ありがとうイノイくん。

 

 

●友達で広がる世界

 

ヒットの理由はいろいろありますが、ゲームのもつ「収集、育成、対戦、交換」という要素がうけた、というのがあります。

・2種類のソフトのどちらかにしか出現しないポケモンがいる。
・同じポケモンでも強さがバラバラ。
・育てると進化して姿を変え、強くなるものもいる。
・自分の育てたポケモンで友達と通信機能を使って対戦ができる。
・自分のポケモンを友達と通信機能で交換することができる。
・通信で交換した時のみ進化するポケモンがいる。

などなど独特なゲーム要素があり、一人で楽しめるだけでなく、通信機能を使うことによって友達とさらに楽しく遊ぶことができるということで話題になりました。

お菓子についているカードが売れたように、せっかく集めるなら全種類のポケモンを集めたい!となるのは当然の心理。しかし、全て集めるためには違うバージョンのソフト(とゲームボーイ本体)が必要という、なんともコレクター泣かせな要素でした。

ところがこの一見面倒な仕組みが「コミュニケーション」を生んでいくことになったのです。

 

 

●携帯機ならではのコミュニケーション

 

当時のメインターゲットである小学生はなかなかソフトを2種類も買うことができませんでしたし、発売から7年経って終息気味だったゲームボーイ本体を2つ持っている子どもなんてまずいませんでした。

なので友達と交換や対戦をするのは自然の流れで、顔をあわせるということは会話が生まれ、このポケモンはどこで手にいれたとか、なんで君はそんなに強いんだとか、そんなやりとりがあちこちであったわけです。
珍しいポケモンや強いポケモンを持っていることへの憧れは小学生の心を強く引き込んでいきました。

そしてゲームボーイという片手で持ち運びのできる機種だったため、公園などあらゆる場所で交換や対戦ができたこともコミュニケーションに拍車をかけました。公園にたまたま集まっていた知らない子と交換や対戦をするなんてことも普通にあった時代でした。今思えばすごいことです。

 

 

●バグが招いた大ヒット

 

当時プレイしていた人からすると、ひょっとしたらゲーム内容よりこちらの方が印象に残っているのではないかと思えるぐらい、ポケモンには非常に多くの「バグ(開発者の予期しない操作によって引き起こされる現象)」がありました。

一瞬でレベルを100(最高値)まで上げたり、1つしか手に入らない道具を複数手に入れることができる、といった様々なバグがあり、押し間違え程度の簡単な操作でそれらができてしまうことから一気にその噂が広まりました。
そしてついには本来ゲームに登場しないポケモン(使われずに残されていた内部データ)まで発見され、そのポケモンの出し方はもはや都市伝説のように駆け巡り、様々な情報が飛び交いました。

 

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▲幻のポケモン・ミュウ
公式サイトより)

 

この現象のすごいところは、当時インターネットが全然浸透していなかったということ。
バグなので公式に発表されることもなく、雑誌で取り上げるわけにもいかないので、風の噂、いわゆる「口コミ」で全国の小学生に伝播していったわけです。
にわかに信じられないですが、限られたネットワークの中、大体みんな同じような情報を持っていたのですから驚きです。

こうして、本来ならば開発側にとってダメージとなるバグが話題の火種となり、ヒットの後押しとなっていったのです。

 

 

●日本で、世界で、売れ続ける

 

いろんな話題が積み重なってヒットしたポケモン。模倣したゲームもたくさん発売され、ゲーム業界すら大きく変えていきました。

そしてゲームだけでなく、アニメ・カードゲーム・関連ゲーム・関連グッズなどのメディアミックスが数多く行われ、多方面でファンを獲得。さらに海外進出により世界各地でブームを巻き起こしていきました。

今もなお数年ごとに新しいシリーズが発売され、その度に新しいポケモンやキャラクターが登場し、世界中のファンの心をつかみ続けています。
それがどれだけのものかは、「Pokémon GO」のヒットを見ればいうまでもないですね!

 

 


 

 

…いかがだったでしょうか。

コミュニケーションを大事にするゲームだったからこそ話題や口コミが広まり、マイナス要素であるバグさえもヒットする要素の一つになったポケモン。
すぐに情報が均一化され、小学生でも簡単に正誤がわかるネット時代の今ではこう上手くはいかなかったでしょう。

次回はメインともいえる、魅力的なキャラクターにスポットを当てていきたいと思います。

 

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