五輪エンブレム騒動で感じていること

おはようございます!
カズです!

 

 
先日東京オリンピックの大会エンブレムの最終候補4作品が発表されましたね。
各所で取り上げられているのでみなさんもすでにご存知かと思います。

 

その4作品がこちら。

 

160411_01
https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/evaluation/
・最終候補作品に関する意見募集(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)

 

 
昨年の佐野研二郎氏の一件から改めて仕切り直しとして募集し、14,599点もの作品の中から選ばれた今回の4作品。
これでようやく前に進む…のかと思いきや、4作品のうち1作品は追加で選び直すという「敗者復活」した作品があり、さらにその事実を発表していなかったようで、またまた暗雲が立ち込めています。…なんかこう、毎回スパッといかないですね…(^^;)

 
それはともかくとして、今回の4作品も早速あれがいいこれがいいという意見が飛び交っています。みなさんも候補をご覧になっていろいろな意見を抱いているかと思います。
とあるテレビ番組では街頭インタビューの意見として、4作品以外に「見慣れたから」という理由で佐野氏の案を推す人もいたとか。
選ばれた4作品に関しても「自分ならこうする」という意見もあり、最終的にどう落ち着くのか気になるところです。

 

 

 
今回の一連の騒動。
個人的には、日本国民がみんなでひとつのマークを考え決めようとしていることがすごく珍しい状況だなと感じました。まるで総選挙のように「国民の総意」が決まっていくような感覚で、国を挙げてのイベントとはいえ、ここまでひとつのマークにたくさんの意見が集まることはそうそうないのではないでしょうか。

形や色に込められた想いを知ったり、自分ならどう捉えるかを考えたり。同じテーマ、特に「世界」へ向けて「日本」をどう表現するかについてみんなで考えられるのはとてもいいことだと思います。一体どう着地するのか、楽しみです。

 

 

また、きっかけは決していいことではないですが、多くの人にデザインというものに関心を持ってもらえました。デザインなんて全くわからない!という人たちの、客観的で、時として辛辣な意見を受けてデザイナー達は改めて自分を見直しただろうし、第三者の関与で業界のよくないところが改善されるならそれもまた必要な時期がきたということでしょう。

 

問題や批判を前向きに捉えて、今一度新しいデザイン業界を共に作っていければいいなと思います。5つの輪のように、いろんな立場のいろんな人がつながることで、大きなうねりにきっと変わるはずです。
自分自身も同じデザイナーとして、この件を他人事にせず自分事で考えて、省みて、よりブラッシュアップしていきます!

 

 

みんなで決めるエンブレム。
これからどんな進展を見せるのか。
みなさんもぜひその顛末を見届けてください。

 

 

気に入ったらシェアお願いします!Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0Pin on Pinterest0Share on TumblrShare on Google+0