Martine Franck展で感じた「永遠の瞬間」とは

おはようございます!
カズです!

 
皆さんは日頃美術館に行きますか?
若い人や学生も多くみかけるので珍しくはないと思いますが、なかなか行かないという方も、誘われたり思いつきで入ってみると意外な魅力を見つけることができるかもしれませんよ。

今日はそんな美術館に行ってきた話です。最後にお知らせもあります。

 

 

先日、京都の祇園にある何必館・京都現代美術館で開催されている、

「時代への眼差し Martine Franck(マルティーヌ・フランク)展」

に行ってきました。

 

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●マルティーヌ・フランク
1938年、ベルギー・アントワープ生まれ。アメリカ・フランス・スペインで教育を受け、早くから国際的感覚を身につける。1965年からフリーランスの写真家として活動を始め、各国の主要雑誌に作品を発表するようになる。1983年には国際的写真家グループ「マグナム・フォト」の正会員になった。
モノクロームのポートレイトを得意とし、各界の著名人を撮り続けている。社会的なテーマである「老い」をテーマに多くの作品を撮り、チベット仏教の転生ラマにも関心を寄せる。
マグナム創始者の一人アンリ・カルティエ=ブレッソンの夫人としても知られ、ブレッソンの没後に彼の写真の保護・展示公開を行うブレッソン財団を設立し、世界の写真界に大きく貢献した。
2012年8月16日死去。74歳。

 

 
有名な写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの妻であるマルティーヌ・フランクの展覧会で、以前何必館の前を通った時に気になっていたので行ってみました。

 

今回の展示は、何必館コレクションから厳選した約60点のマルティーヌのサイン入りオリジナルプリントを「子供」「ポートレイト」「アイルランド」「ブレッソンと仲間達」という4つのテーマにわけて構成されています。

 

勢いよく堤防から飛び降りる子ども、鳥が頭に乗った瞬間、何気ない一瞬の緊張した表情…
展示された写真には、世界中を旅しながら撮影された、その土地の風景やさまざまな国の人々のふとした「瞬間」が散りばめられていました。
自然体な写真を見ていると、モノクロームのポートレイトなのに今目の前でその光景が広がっているような気さえしてきます。不思議な感覚です。

 

 

また、展示のメインのひとつでもある夫ブレッソンのポートレイトもよかったです。
自分にカメラを向けられることを極度に嫌がったというブレッソン。展示されている写真には、本当に撮られるのが嫌なのか疑ってしまうくらいに生き生きとした表情のブレッソンがたくさん写っています。(写真家が被写体というのもおもしろいですね。)

談笑したり、おどけたり、真剣に見つめたり…家族であるマルティーヌだからこそ撮影することができた素顔がそこにありました。これはきっとどんな凄腕の写真家でも撮ることができないでしょう。

 

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この展示を見て僕が感じたのは、目の前にあるのは決してすごい芸術的な写真ではなく(実はそうかもしれませんが僕にはまだわかりません)、どこにでもある風景の瞬間であるということ。しかしそれはその時ファインダーを覗いたマルティーヌにしか体験できない世界であり、彼女にしか切り取れない一瞬です。

 
そしてその一瞬の被写体の表情はこちら側ーマルティーヌを鏡のように撮し、被写体を見つめる彼女の優しい眼差しや真剣な表情を感じさせてくれます。だからこそより写真の向こうの世界に入ることができるのだと思います。

 

年月を経てもなお語りかける「永遠の瞬間」が込められた写真。
一瞬を永遠に残し、伝えることの魅力を存分に知ることができたステキな展示でした。
その人だからこそできる表現をカタチにする、これは僕たちデザイナーにとっても大事なことですね。

 

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■「時代への眼差し Martine Franck展」
会期:開催中〜2月28日(日)まで
会場:何必館・京都現代美術館(京都市東山区祇園町北側271)
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(ただし祝日は開館)
入場料:一般1,000円/学生800円
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html

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そして、展示といえば!!

 

弊社コポキャラの藤原代表が、2月23日から大阪市立美術館で開催される

「0のポスターデザイン展」

に出展します!!

 

DAS(総合デザイナー協会)のポスターデザイン展で、関西の重鎮をはじめとするデザイナー21名が「0」をテーマに作品を展示します。

様々な想いを込めた渾身の一作。
お時間ある方はぜひご覧くださいませ!

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■DAS「0のポスターデザイン展」
会期:2月23日(火)〜2月28日(日)
会場: 地下展覧会室
時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
入場料:無料
http://das.or.jp/?p=1636

・大阪市立美術館
〒543-0063
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
アクセス:http://www.osaka-art-museum.jp/infomation/access

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