御開帳大祭で感じた願成寺とコポキャラの2年間。

ちょうど2年前。

自分がコポキャラに入社して、ある意味初めての担当案件であり、初遠方出張がこの願成寺だった。
年もそこまで変わらない若き住職と共に悩み、笑い、泣き、一つの節目として迎えた、
「三宝荒神尊天 御開帳大祭」。

入社前に訪れた試練に絶望感しかない自分を、快くすくい上げて下さった藤原社長。
そして入社1ヶ月ちょっとの自分をプロジェクトの枢軸に加えて頂いた。

この願成寺の「このままでは廃寺になる」という状況を打破する為に、まるで自分と重ねるように、一緒に上に、上に、這い上がってきた。総代さんの理解を得れず、メンバーもすれ違いで離れ、何をやってもうまくいかない日々が続いた。それでも、なお、住職がやろうとしていることをひたすら前に進めてきた。

先日の2/28(土)、3/1(日)。
このお寺の規模でやれるはずのないかもしれない規模の大祭。
直前まで住職と夜中まで打合せをし、それでも時間が足りなかった。

当日の朝、とにかく運営と進行に頭を取られ、喧噪の中聞こえた、インカム無線。
「馬淵さん!どうしましょう!!駐車場がいっぱいで止めるところがないんです!!!!!」

「そんなアホな。」
振り返って駐車場を見ると100数台以上は止められる駐車場どころか、通りに車が渋滞している。普段は数台しか走っているのを見かけないほど、のどかなところだ。

恐らく初日だけで、このプロジェクトが始まった年間総拝観者数を超える方が願成寺にお見えくださった。きっと様々な祈りと願いを胸に。

DSC_0905DSC_0030

DSC_0099DSC_0389DSC_0616

DSC_0173DSC_0373DSC_0661DSC_0386DSC_0710
DSC_0491

DSC_0177

DSC_0189

DSC_0201

DSC_0536DSC_0095

DSC_0361

DSC_0587

DSC_0632DSC_0147

DSC_0885
2日目最終夜。
秘仏である三宝荒神様を普段祀られる山の中腹の社殿の中にお戻しをし、御閉幕の儀を終え、拝観者を送り、最後に僧と数名の関係者だけとなった中、恐縮ながら自分が最後の施錠の役を賜った。
丁寧に扉を閉め、鍵を閉めて、振り返るとそこには手を差し出す住職がいた。

「まぶさん、本当にありがとうございました。無事終えることが出来ました。」

静かに優しくゆっくり話す住職を手を握り、住職の肩で恥ずかしながら嗚咽した。

デザイン会社という枠組みを超えて、企画自体は荒かったかもしれない大祭に、これだけ多くの方がおいでなさった。そして総代&檀家のみならず、地元の有志&ボランティア、地元商店、遠方からの協力者の皆様。

「住職の想いをただ形にしたい。」
皆それぞれの想いはあれど、皆の想いが一つになったときの喜び。この時の為ならどんな苦しみも超えていける。それは心から感じたこと。一人では何も出来ないし、例え出来たとしても喜びは小さい。

願成寺の2年間、そしてコポキャラでの2年間。
自分の心境の変化と成長を、より明確に気づかせて下さった。
そして、またこれからがスタートであり、進化していく上での通過点なのだと言うことも。

本当に言葉で言い表せないこの充足感をまた糧にしたいと思います。
関わった全ての皆様に感謝の念も抱きつつ。

ありがとうございました。

記:馬淵

気に入ったらシェアお願いします!Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0Pin on Pinterest0Share on TumblrShare on Google+0